大きく分けて3つあると思います。「チームマネージメント力」「人間的・教育的育成力」「サッカー指導力」この3つが揃って、初めていいサッカー指導者ではないでしょうか。 上記で述べたように、日本では「チームマネージメント力」「人間的・教育的育成力」において非常に素晴らしい取り組み方、能力があります。
その一方で欧州と比べ「サッカー指導力」においては大きな遅れをとっています。逆に言えば、「サッカー指導力」を欧州に負けないぐらい力をつければ日本は世界で闘えるのです。
日本には「いい指導者」はたくさんいますが「いいサッカー指導者」は少ないのが現状です。 選手に置き換えれば、プロや世界で活躍する選手になるには「人間力」だけではなれません。
「あらゆる才能」「人間力」「正しい努力・情熱」「運」そして「サッカーのプレー能力(サッカーの原理原則が土台としての、プレー・ゲーム理解力、テクニック、戦術、フィジカル、メンタルなど)」が合わさって初めて世界で活躍する選手になるのです。 その為には「サッカー指導者」はこれらを育む力を持たなければならないのです。
「いい指導者」と「いいサッカー指導者」は同じではないのです。 どちらもサッカー選手になるためには必要なのですが、人間教育=サッカー指導ではないのです。日本はどこかこういったところが曖昧であり、混同しており、サッカー育成において遅れを導いている1つであります。
「いい指導者」=教育的目的の為にサッカーというスポーツを通しての人間育成。
「いいサッカー指導者」=サッカー選手として競技的レベルの向上を目的とし、必要な教育的指導も行う。
どちらがいいということではなく、どちらも子ども達にとっては素晴らしく重要なコミュニティであり、各指導者の熱意や努力、想いのあるコミュニティです。
選手、保護者はこの違いを理解し、正しく選択する必要があります。また、各クラブ側も曖昧さは無くすべきだとも思います。冒頭でも記述したように子ども達の夢を実は閉ざしている可能性があるからです。
「いいサッカー指導者」になるには、サッカーを学ばなければなりません。 では何を学ぶのか。 それは「サッカーの整理」とそれをもとにした「トレーニング構築法」です。日本に足りないのは大きくこの2点なのです。 選手から見ると「サッカーのプレー能力(サッカーの原理原則が土台としての、プレー・ゲーム理解力、テクニック、戦術、フィジカル、メンタルなど)」といった力を身につけることです。
自分の経験、考え、情熱は大切で、それらを元に自信、信念を持って子ども達に伝えることは大切です。あらゆるプライドもあるでしょう。しかしながら、それだけで本当に選手育成につながるのか。といった疑問も大切です。私がスペインに行った理由はここです。実際に半分は間違ってませんでしたが、半分は全く足りてませんでした。選手のためと思っていたことが、半分は自分よがりのことだけでしかありませんでした。
サッカーの原理原則という確固たる土台のもと、あらゆるコンセプトを理解、整理し、選手のレベル、年齢、成長過程に合わせた中でのプレーモデルやアイデアを細部までこだわり、それらを元に構成されたトレーニングが必要なのです。 感覚的なものではなくて、確かな知識として身につける必要があります。
「サッカー指導者」というならばもっとサッカーを学ばなければなりません。人間教育が一番大切なんだ、ボランティアだから、俺は俺だからと目をそらさないでください。それは夢を潰してしまいます。 本当に選手を育てる情熱があれば、プライドを一旦、心にしまうことができます。経験、こだわり、各サッカー感は持ちながらも、一旦、立ちどまり、学び、深め、そこから再び自身の経験、こだわり、サッカー感とを合わせ、確実に選手を育てながら各指導者、チームのサッカーを構築し貫いてほしいと願っています。
単純に現在、日本で指導者の方々が世界のサッカーを学ぶ環境がないことです。
単発のクリニックや講習会、インターネットや雑誌などのごくわずかな表面的な情報しかなく、これだけでは到底全てを学ぶことはできません。もしくは間違って理解して悪影響の可能性もあります。
現在は海を渡り、留学をすることでしか学ぶ機会がないのです。 だからと言ってスペインへ留学したいと思っても時間的なもの、お仕事、家庭、費用などなどその現実的にすごく難しいのが現状ではないでしょうか。
実際に海を渡りサッカーを学ぶには大きな費用と努力がかかります。 費用は監督学校代として約20万円から30万円。さらに最高レベルまで取得しようとすると倍以上になります。時間も1年間、ほぼ毎日授業をこなします。そこに滞在費を含めると1年間で最低でも約200万円。
これだけではありません。言語が取得できてなければ、監督学校へ行く前に語学学校受講が必要不可欠になります。半年で約40万円から50万円します。年間通うとなると100万円近くかかってしまいます。
当然、短期間では学べません。知識をつけるだけでなく実践力を付けるためには通常的に2年間から3年間は必要であり、トータル400万円から500万円はかかります。
今回、代表熊木が帰国に伴って、『Futbol Loco』という日本で世界一の育成国スペインのサッカーを学べる環境として立ち上げました。
海外に行かなくてもいいように。世界のスタンダードが日本になるように。日本の子ども達が日本で育ち世界で活躍できる選手になるように。そのためには日本全体で指導者のレベルアップが必要です。そう言った想いで他にもいくつかの会社がオンラインなどで行っています。
しかしながら、安価なものではありません。私は育成年代に関わる指導者たち全体が変わらなければ意味がないと思っています。例えば、育成の底辺であるキッズや少年団を支えている人たちの中にはお父さんコーチやボランティアでやられている方が多くいます。情熱と強い想いを持って関わっています。そういった方達にも是非学んでもらいたいと思っています。安価ではないですが、私自身の努力代、バルセロナで頑張っている指導者仲間達へのリスペクト、そして日本の指導者達の現状を含めて値段設定させてもらいました。広く、より多くの指導者と出逢えることを願っています。
BARCELONA FOOTBALL STAGEは、チームによる海外遠征、選手による個人/グループ短期留学、指導者による海外指導者研修をコーディネートいたします。 また、スペインのオンライン・コーチングスクール「AFOPRO」の日本版も運営しております。
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